近況

 新薬切り替えから20日ぐらい経過した。中途覚醒が再発してしまったのが困るな…。しかもその分の眠気が昼間に来て業務時間中に起きているのが結構辛い。多剤処方の影響だろうけど。早く薬一本化できないかなあ。

 プログラミングを自己流で2年半やってみた感想としては、プログラミングの入門本は世の中に充実しているんだけど、それらと実務レベルのコードとの難易度の剥離が凄まじくて、いくら入門本やっても実務が全然理解できない問題がある。いわゆるフタコブラクダ問題はここにもある、と思っている。その谷間を埋めてくれるような中級者向けの本みたいなものが世の中に全然なくて、谷間を超えたかったら、

  1. 社内の教育体制が超恵まれていて、そこで頑張る
  2. 自身が超恵まれた才能を持っていて(gifted)、力技で乗り越える
  3. 情報系の大学か、専門のプログラミングスクールに行く

のどれかしかない気がする。僕の場合、1.はうちの会社はまだまだ小規模なので教育体制が弱く各自頑張っている状況なのでダメで、2.はそもそもそんなずば抜けた才能なんて持ってない。3.は相当検討したんだけど、学費の問題で無理だった(1年行くだけで60万前後かかる)。

 ああ、学校行きたいなあ、金があったらなあとずっと思っていたところ、某社がやってるオンラインのプログラミングの学習サービス(運営がエゴサしてるのでサービス名が書けない)が先日ネットで話題になって、それを業務の合間にやってみることにした。あくまで高校生向けの課外授業という体だが、2時間×90コマ=180時間分の動画+HTML教材があって、トピックもフロントエンドからサーバーサイドまで網羅していて運営側のかなりの本気度が伺える。成長曲線の計画も良く練られていて、キーボードを人差し指でポチポチしかタイピングできない高校生が、1年間で上手くすればWeb系に入社できるレベルをゴールに設定されている(授業について来れれば、だけど)。

 僕は今25コマぐらい消化して、最初の15コマぐらいはフロントエンドの基礎だったのでまあ9割方知っている知識だったけど、それ以降はいきなりLinuxの仮想環境構築とか始まって「おお、知らんぞ…」みたいな感じでいきなり勉強になり出した。まだ追いついていない最新回の生放送とかチラっと見ると、Node.jsでサーバーサイドをバリバリやって課題をGitHubでプルリク出させたりしていて、本当にこれ高校生がやってるんかどんな時代だよ、という気持ちになっている。

 これは現段階では言い過ぎかもしれないと思いつつあえて言ってみるんだけど、このサービスはプログラミングにおける学習の高速道路になっている可能性がある。学習の高速道路論とは羽生善治棋聖の言葉として有名なもので、

 ITとネットの進化によって将棋の世界に起きた最大の変化は、将棋が強くなるための高速道路が一気に敷かれたということです。でも高速道路を走りぬけた先では大渋滞が起きています。

という趣旨のものだ。将棋における学習の高速道路とは将棋倶楽部24という無料のオンライン対局サービスのことで、今まで将棋がすごい強い子供がそれ以上強くなりたかったら地方からだと大都市圏にある養成機関とか大会に出向くか、諦めるかみたいな選択肢しかなかったんだけど、将棋倶楽部24のおかげでわざわざ大都市圏に苦労して行かなくてもネットでアマチュアの強豪の人たちとバンバン対局できるようになった。そうして強くなった人達がプロ棋士となって、今将棋界で多く活躍している。

 プログラミングの世界では前述したようにgiftedと呼ばれる才能に恵まれた人達が小中学生の頃からなんかすごい難しい本をバンバン読みこなしてどんどん自分でコード書いてガンガン上手くなって行く、というストーリーしか無かったんだけど、今日言及したオンライン学習サービスはプログラミングにおける学習の高速道路が初めて敷かれた、かもしれない、ということだ。なにせ月額1,000円だ。高校生のお小遣いでも払える人が相当いるのでは、という常識破りの値段設定である。

 全面的に褒める所しかないサービスという訳ではないというのも確かで、ちょっとこの成長曲線では急すぎて脱落者出ても仕方ないのでは…と思う箇所もいくつか存在する。しかし、ここで指摘しておかなければいけないのは、あくまでこれは高校生の課外授業である、という点だ。仮に180時間授業を受け終わって、簡単なものならバリバリにWebサービスを作れるぐらいスキルが身についたからと言って、彼らは別に全員が全員プログラマになる訳ではない、という事実がある。多分多くの生徒がプログラマとは何の関係もない職に就いて行くのだろう。最初の授業の方でfor文を回して1から100,000まで数を出力してみよう、という課題があって、そこら辺まではついていけたけどそれ以降の授業はわからなくて脱落した、という学生もまあある程度いるだろう(それでも情報系以外の大学生が受けるであろうプログラミングの授業のレベルに達しているのだが)。中学校の頃にリコーダー吹いたなあ、高校の頃に家庭科で何作ったっけ、と同レベルの思い出として、高校の時授業でWebサービス作ったよなあ、ぐらいの位置付けになる人の方が多いのだろう。

 問題は、1から100,000まで機械が1秒で出力してくれるという原体験を持った彼らが、プログラマと何の関係もない職に就いた時、彼らが現場を見て何を思うのか、である。IT業界以外では、いや下手したらIT業界の中でさえ、1から100,000までを紙にペンで書いていくのと同種の仕事が2017年現在でも残念ながら確実に残っている。そんな時代錯誤な状況に出くわした時、プログラミングの感性を持った彼らが、何を思い、何を変えてくれるのだろうか。プログラミングだけが問題解決の手段ではないとはいえ。

 まだ25コマしか受けてないので、90コマ受け終わった上で精査し直す必要はあるけれど、今の所すごく良さそうなサービスだ。受講し終わったら今日の文章は推敲した上でブログの方に上げるかもしれない。

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