近況

 僕がインターネットと出会ったのはもう20年以上前のことで、当時はみんな本当にインターネットを楽しく使っていて今みたいに喧嘩したり生活の愚痴をこぼしたりする人なんて滅多に見かけなかった。その頃の原体験があったから、「インターネットは楽しく使うもんだ」という信念みたいなものが生まれ、20年間ネットにネガティブな情報や感情は一切出さないようにしていた。ネットで愚痴をずっとこぼしている人なんかを見るのも苦手で、そういう人のツイッターはそっとミュートしたりしていた。

 それが今年の3月ぐらいから心境の変化があって、精神障害をカミングアウトしたり露悪的にだるいとか疲れたとかツイッターに書き込んだりし始めるようになってしまった。

 楽なのは圧倒的に今のスタイルの方だ。辛いとか隠さなきゃとかいう感情をそのまま表現していいのだから。でも、他人目線で見ていて楽しかったのは絶対に昔のスタイルだ。ツイッターの昔のログなんか見返すと楽しそうにインターネットを使っている。では、面白いのは今と昔どっちのスタイルだろうか?それは僕にはわからない。ドロドロした悩みや感情みたいなものがあった方が人間っぽくて面白いと感じる人も中にはいるかもしれない。自分の役に立つのはどっちのスタイルか?それもわからない。普通の人と思われていた方が楽だったのかもしれないが、こういう悩みとか困りとかを読んでくれた人がちょっと助けてくれることもあるからだ。他人の役に立つのはどっちのスタイルか?わからない。人間誰もが転んでしまうことがあって、転んでしまった時に感じたことを記しておけば誰かの役に立つのかもしれない。

 「インターネットは楽しく使うべきものなのだろうか?」20年間信じてきたことが、ちょっとわからなくなってきている。悩みとか困りとかなくなった頃には、何事もなかったかのようにまたインターネットを楽しく使うようになるのかもしれないけど。

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